【算数授業開き】次に入る数字はなんでしょう?【授業実践】

授業実践
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算数授業開きについて

今年度も終わりに近づき、4月からは新しい担当を持つことになります。

私は主に算数の授業を担当するので、この時期になると算数の授業開きについてよく考えます。

以前授業開きについて記事にしたものもありますので、そちらもあわせて見ていただけたら幸いです。

算数の授業開きで大切にしたいこと

昨年の記事にも書きましたが、

  1. 事前知識があまりなくても解ける問題
  2. 算数を考える上で大切になる「考え方」を見つけることができること
  3. 算数の「不思議」を「教える」のではなく「一緒に見つけていく」というスタンス

これを伝えることができるように心がけていきたいなと思っています。

また使う題材は

  1. 算数の大切な考え方を見つけることができる。
  2. 前提学力を使わず、面白さが味わえるようにする。

この2点を満たしている題材を探して実施するようにしています。

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導入

はじめは、子どもたちがワクワクしていくように、あえて子どもたちが注目するような言葉遣いをしました。例えば「エスパーになる」というものです。

これから始まる算数の授業が「楽しそう」と思ってもらえるように題材と声のかけ方を子どもの心をくすぐるような言葉を選びました。

★導入のポイント★

  1. 子どもたちの心をくすぐる声掛けを!
  2. 「面白そう!」と思える教材提示の方法を!

さて、これから算数の授業を学んでいくけれど、KEI先生が大切にしたいと考えていることを今日の授業を通して伝えていくよ。

はーい!これからの算数の授業が楽しみだな!

さて、それじゃあまずは、これを見て!

なんですか?この色とりどりの四角は?

実はね、この四角には数字が隠れているんだ。
今日はみんなにエスパーになってもらって、この四角に隠れている数字を当ててもらうよ!

えー!そんなの無理だよ!

確かにこれじゃあ難しいね。それじゃあ、一箇所だけ数字を開けるよ!
だから、その次の四角に入る数字がなにか考えてみて!

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展開

展開では、①「算数の考え方を見つけようとする姿勢」「傾聴の姿勢」を大切にします。

①算数の考え方について

今回の教材のポイントは「きまり」「規則性」を見つることです。

この「規則性」を見つけるということは今後の算数を考える上でとても大切な考えになります。

こういった「算数の考え方」を今後一緒に探していこうということを伝えていきます。

②傾聴の姿勢について

算数の良いところは、様々な考え方があって、最終的に同じ答えにたどり着くという点だと思っています。

そのため、自分の考えが100%正しいと考えるわけではなく、友人の考えをよく聞いて、その考えを自分の考えに取り入れるなどといった姿勢を持ってもらいたいと思います。

これを授業はじめで伝えるため、「傾聴の姿勢」を強く認めていきます。

★展開のポイント★

  1. 算数の考え方を見つけようとする姿勢
  2. 傾聴の姿勢

を価値付けよう!

どう?一番左上の数字を公開したけれど、エスパーになって次の数字を透視できる人はいる?Aさんはどう思った?

わかったかも!私は
「4」
だと思います!

どうしてそう思ったの?

だって、はじめが「2」だったから、2個飛ばしで数字がでてくるかな?と思ったからです。

ここで、クラスの様子をみて、発言をよく聞いてくれていた人を探して、こう伝えます。

Bくんはすごくよく今の発言を聞いていてくれたね!
どう?BくんはAさんが言ってくれていたことの意味がわかった?

こう伝えることで、友人の発言を聞くということに大きな価値付けをします。

う~ん。確かに僕も2の次は4、次は6になるかもしれないなと思いました。

そして、補足して何かを伝えてくれた場合、そこにも価値付けをします。

すごいね!
Aさんが言ってくれたことに、自分の考えも加えて発言してくれたね!
これはよく話を聞いて、自分で考えないと出てこない発言だよ!
よく考えてくれていることが先生は嬉しいな!

授業はじめだからこそ、こちらが授業をしていく上で大切にしたい行動に対して丁寧に価値付けをしていきます。

★ポイント★

友人の話をきちんと聞いていた人をピックアップして価値付けをする。

自分の考えをきちんと言えた人に価値付けをする。

それじゃあ他の意見の人はいる?

僕は、20だと思います!
なぜなら、だんだん10倍されていって、その次は200、2000と続いていくと思ったからです!

私は「3」だと思います!
やっぱり次の数字だから1つ増えるだけじゃないかなと思います!

ここまで来ると、様々な意見がでてきます。一通りの意見を聞き終えたあと、正解発表を行いました。

さて、いろいろな意見が出たけれど、この中にエスパーになれた人はいるかな?
見てみよう!

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4だ!!
やったぁ!私の考えがあってた!

すごい!当てた人がいるね!
でも次は当たらないんじゃないかな・・・?
次の数字はなんでしょう?

6です!!!!!!

え~!?6以外の人はいないの?
どうして?みんなエスパーになったの!?

違いますよ先生!2,4ってきたら次は6でしょう!

どうしてそういえるのかな?

それは2の次が4だから、2つずつ数が増えているから、きっと次もそうなるからです。

本当にそうかな?それじゃあ見てみようか。

すごい!みんな正解じゃないか!
これはもうみんなエスパーになれたってことだね!

違いますよ!決まりを見つけることができたからです!

お!今Aさんがとてもいいことを言ってくれたんだけど、聞いていた人がいるかな?
3文字で今回のエスパーになれたポイントを言ってくれていたんだけど

はい!「決まり」ですね!

よく聞いていたね!その通りだよ。
算数ではね、今回のように色々な「決まり」があるんだ。
この決まりを見つけることができたら、それは算数の力がついていると言えるんだ。
こんな考え方をみんなと一緒に見つけていきたいな!

ここで改めて、傾聴の姿勢への価値付けと算数の考え方をみんなで発見していくということを伝えていきました。

このあとの流れは、基本的に展開の内容を時間いっぱいまで繰り返していきます。

他の隠れていた数字は以下のようになっています。

最後の1行だけは「階差数列風」になっており、2番目までではきちんと決まりを見つけきれません。

3つ目の数字を見ると気づく人が多くなります。ここで、話し合いをさせても面白いかもしれません。

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算数の授業開きでは「算数の考えを発見する力」「傾聴の姿勢」の2つに価値付けを!

私は算数の授業で大切にしていることは、「どうしてこうなるんだろう」といった疑問に自分の持っている知識をうまく組み合わせて考えていくことだと思っています。

そのため、算数を考える上で大切になる汎用的な考え方を発見できたときは全員でそれを共有して、それを今後の授業でも使えるようにノートの最後のページに書かせていきます。どう考えればいいか迷ったときは、ノートの最後のページを開くとヒントになるためです。

そして、自分の考えだけでなく、友人の考えを取り入れようとする姿勢も大切だと思っています。そのため「傾聴の姿勢」を持つことに対してはじめのうちから強く価値付けをしていきたいと考えています。

それでは 本日の記事はここまでです。 それではいつものように、 今回の記事が参考になったと思われた方、応援してくれる方は、励みになりますので、もしよろしければ、facebookやtwitterでのリンクのシェアをお願いします。 また、関連記事などもありますので見てもらえると大変嬉しいです。それではここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

コメント

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