【2021年度入試】共通テスト数学の出題傾向・センター試験と何が変わったか?違いを解説

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その他

今年度から、センター試験が廃止され、代わりとして登場したのが共通テストです。

2021年1月16日、17日の両日で実施されましたが、これまで実施されていたセンター試験での出題傾向から大きな変化がありました。それを小学校の算数専門教員の目からみて、どのように見えたのか記事にまとめてみました。

皆様の参考になれば幸いです。

なお、共通テストの問題については、産経newsよりお借りいたしました。

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全体的な傾向・センター試験と共通テストの出題傾向の違い

問題の傾向

一番大きな変化は「実際の場面に即して考える問題」が取り入れられたことではないかと思います。

それを一番特徴的に表しているのが、下記の問題2ではないかと思います。

この問題では100m走の速度を、ストライドとピッチから求め、自分がベストタイムを出すためのストライドとピッチを求めます。

その後、その2数から方程式を立式し、自分のベストタイムを求めるという問題になっていました。

数学的に解いていく難易度は大きく変わりないですが、数学で培った考え方を自分自身の生活に落とし込み、活用する問題を作ってきたと言えるのではないでしょうか。

数学は、抽象化し簡潔に表し処理することが特徴であると思いますが、それを具体的場面に当てはめ実際に活用するということがこれから必要になると思います。

また、学習指導要領解説算数編で「学びに向かう力・人間性等」ではこのように記載がされています。

数学的に表現・処理したことを振り返り、多面的に捉え検討してより良いものを求めて粘り強く考える態度、数学の良さに気づき学習したことを生活や学習に活用しようとする態度

学習指導要領解説 算数編 4~6年生の「学びに向かう力・人間性等」

算数は、これまでも、「具体的な事象から式を立式する」といった活動が多かったのですが、自分自身が学習している内容が、どのような場面で使えるのか、どのように活用できるのかということを子どもたちに感じさせながら指導を行うことが、こういった問題に対応する力を身に着けて行くものになるのではないかと思います。

難易度

自分自身でも毎年センター試験を解いていましたが、「難易度」という面では「共通テスト」と「センター試験」に大きな差異はないと感じました。

現実に即した問題を出題することにより、問題の文章量は明らかに増加していました。しかし、その分計算量は減少しています。

問題文で問われていることを理解し、問題文の誘導に従い、状況を想像し図を丁寧に書くことができれば、個々の設問の難易度はそこまで難しくないように思います。

「共通テスト」と「センター試験」の違いの特徴を表している問題について

ⅠA 第1問〔1〕2次方程式の解

(1)(2)は数値も与えられており、因数分解の形も与えられているので、難易度は高くないと思います。

特徴的な問題は、(3)でした。

太郎くんと花子さんの2人の会話から何を問われているか考える問題です。

解が有理数、無理数になる条件を聞かれているので、この会話から√内にある数値に注目するということに気づくことができるかどうかがポイントになります。

単純に公式を暗記(今回だと「2次方程式の判別式」)するのではなく、

「判別式でどうして解の個数がわかるのか」

という本質的な部分が理解できている必要があるのではないかと思います。

ⅠA 第2問〔1〕二次関数

前述したとおり、日常の場面を切り取り、そこから二次関数を立式し、最大値を考える問題だった。

現在、小学5年生の算数を担当していますが、この問題の最も基本的な必須知識は小学5年生で出てくる考え方の「単位量」の考え方になると思います。

「単位量」の考え方がわかると、「ストライド」と「ピッチ」からどうして速度が出せるのかということが理解できるものだと思います。

改めて、算数・数学は継続した理解が必要だと感じました。

上記のことを理解していれば、二次関数を作ることができ、最終的には、微分をしたり平方完成をしたりして、最大値を出すことができます。

やはりここでも、根幹の仕組みの理解が大切であると感じました。

ⅠA 第3問 確率(反復試行・条件付き確率)

従来どおりの確率の問題と大きな変化はありませんが、問題文のヒントとなり得る部分が会話形式になりました。

今後、記述式のテストが導入されていくとするのであれば、上記の花子さんのセリフである「事実(※)はなぜ成り立つのかな?」ということを考察し書かせる問題などが出題されるのではないかと思います。

センター試験と共通テストの出題傾向の違いが少しわかりましたか?

共通テストの導入は下記のことを目的としています。

『学力の3要素』(1.知識・技能、2.思考力・判断力・表現力、3.主体性を持って多様な人々と 協働して学ぶ態度)を育成・評価することが重要

文科省HPより

従来型のセンター試験を始めとする学力テストは、この内の「1.知識・技能」の確認しかできないものでありました。

そのため、「自分の力で考えをまとめたり、相手が理解できるよう根拠に基づいて論述したりする思考力・判断力・表現力を評価する」テストへと変わっていくはずです。

そのため、「証明」をしたり、「仕組みを説明」したりする問題が今後出題されるのではないかと予想されます。

単純な公式の丸暗記ではなく、それをどう活用するのかということを理解していくことが今後の鍵になっていくと感じました。

それでは 本日の記事はここまでです。 それではいつものように、 今回の記事が参考になったと思われた方、応援してくれる方は、励みになりますので、facebookやtwitterでのリンクのシェアをお願いします。 また、関連記事などもありますので見てもらえると大変嬉しいです。それではここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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