今年度で、14年目の教員キャリアをスタートしますが、今でも新年度のスタートは不安でいっぱいです。初任の先生であれば、その不安はもっともっと大きいものかと思います。私自身そうでした。
これまでの教員としてのキャリアを振り返ってみると
良書との出会い
尊敬できる先輩たちとの出会い
これにより私自身今日まで教員としての人生を歩んでいくことができたのではないかなと思っています。
でも、「良書」や「先輩」との出会いがもっともっと早い段階であれば…
初任のときの大きな失敗や不安も少しは解消できたのかな?
と思うこともあります。
そこで、本記事では初任の先生の方に向け、自己研鑽に役立つおすすめの書籍を紹介していきます。これらの書籍は、教師としての基礎的な知識から、授業の改善や児童との関係構築に至るまで、初任の先生の方々が教育現場で自信を持って活躍するためのヒントが詰まっています。ぜひ、これからの教師人生に役立つ書籍を読んで、自己研鑽に励んでみてください。
児童との信頼関係を築き、学級経営を成功に導く本5選
クラスづくりで大切にしたいこと(著:盛山 隆雄)
筑波大学附属小学校で教員をされている盛山隆雄先生の著書です。
盛山先生は
「子どもたちにとって安心感のあるクラス」
「自分のことを受け入れてくれるクラス」
ということを大切にされています。
このようなクラスで過ごしていると、子どもたちは自然体で自分を表現することができ、自主的に学ぶ姿勢が現れて、授業にも活気が生まれてきます。
そんなクラスの雰囲気を作っていくことができる大きなヒントや考え方が書かれています。
私自身、学級経営に困ったときに一番最初に手に取る本でもあります。
ヒドゥンカリキュラム入門(著:多賀一郎)
国語の教科研究で大変有名な多賀一郎先生の本です。
「ヒドゥンカリキュラム」とは、教員の行動から現れる、子どもが暗黙に学ぶ教育内容のことです。
例えば、授業中のおしゃべりをほうっておくとします。
すると、子どもたちは、「おしゃべりをしていいのだ」と学びます。
この「ヒドゥンカリキュラム入門」で紹介されていることに、技術は必要ありません。本を読んで心がけひとつ変えるだけですぐに実践ができることばかりです。それでも子どもたちの反応は大きく変わります。
逆にこの本を読んでいないと、ついついやってしまいがちな行動でもあります。どんなに優れた技術を持っていても、このヒドゥンカリキュラムしだいでは教育の効果は半減してしまいます。
子どもと接するときの心構えとして、おすすめの1冊です。
子どもが変わる接し方(著:田中博史)
元筑波大学附属小学校の副校長である田中博史先生の著書です。
子どもが自ら動きたくなるような、そんなクラスを作るための方法をたくさん学ぶことができます。
子どもたちにとって、先生の言葉はとても大きなものです。
例えば「挨拶をしっかりできるクラス」にしたいと思ったとき
今日から毎日、全員に挨拶をしっかりとしよう!!
といっても、子どもたちにとってはあまり気持ちのいいものではありませんし、主体的な行動にはなりません。そんなときは
花子さんは毎日教室に来るとたくさんの友だちに挨拶をしていて素敵だなぁ!
そんな人がいると、とてもクラスが明るくなるよね!
と、クラスの子の行動を価値づけて、
僕もちょっと真似てみようかな?
と、児童が自分から思うような仕組みを作ることが大切になります。
そんなたくさんの教員からの仕掛けの方法を学ぶことができる一冊です。
イラストで見る 全活動・全行事の学級経営のすべて
東洋館出版社から出ている人気シリーズ『板書シリーズ』の学級経営版です。
1年生~6年生まで学年に応じた学級経営に欠かせない一年間の行事と活動に合わせた声掛けなどを学ぶことができます。
初任者であると、これから先にどのような行事や活動があるのか、想像がつかなく、子どもへどのように声をかければいいのか迷うことが多くなりがちです。この本には、実際のケースに合わせてどのような指導ができると良いのかということがイラストを使ってわかりやすく解説をしてくれています。
ここまでの本が「クラスや子どもとの向き合い方」が中心だったとするならば、この本は、より実践的な活動を学ぶことができる一冊になっています。
PBIS実践マニュアル&実践集
この本では「PBIS(Positive Behavioral Interventions and Supports:ポジティブな行動介入と支援)」という考え方を学ぶことができます。
「PBIS」とは、
「すべきこと(期待行動)を教え、認める。」
「病理モデル」ではなく「健康モデル」から考える
という教育実践のことです。
もう少し具体的に書くと
・「病理モデル」 ではなく 「健康モデル」 で子どもたちと接する
・「禁止」するのではなく 「期待行動を教えて認める」
・場当たり的な対応 ではなく 期待行動の支援を日頃からする
ということになります。もう少し詳しい内容は下記リンクから知ることができますので、あわせて御覧ください。
本を買うときのポイント
良書との出会いは今後の教員人生を大きく左右するほどのものです。
ですが、
「多くの本を手に入れたいけど、1冊1冊が高価で買いづらい」
という悩みを持っている人も多いことでしょう。実際、本は基本的に定価販売で値下げがされることがありません。
ですが、うまくキャンペーンなどを活用すると、お得に本を手に入れる方法もあります。
最後にそういった方法を紹介したいと思います。
楽天ブックスでたくさんポイントがもらえる時に購入!
楽天市場ではお得なポイント還元率で買い物をすることができます。
キャンペーンが重なると、実に10倍ポイント還元(10%)されることもあります。
特に「楽天ブックス」は楽天グループの直営ということもあり、キャンペーンが開催されることが多いです。
キャンペーンが開催されている時に、ほしい本はまとめて買うことをおすすめします!
ブックオフやフリマアプリを利用する!
中古の本を購入することも、お得な手段の一つです。フリマアプリやブックオフなどで中古本を探してみると、新品同様の品質の本が割安で手に入ることもあります。まずは検索をしてみると良いかもしれません。
Kindle Unlimitedで読める本は、定額制で読み放題!
本を購入すると、保管する場所にも困ってしまいがちです。
Kindleなどの電子書籍を活用すると、保管場所を気にする必要がなくなるだけでなく、端末さえあればどこでも読むことができるようになります。
また、Kndle Unlimitedで読める本であれば、月額定額で多くの本に出会うことができます。
こういったものを活用することも一つの手段だと思います。
良書との出会いは、教員生活をより豊かにしてくれます!
今回は、多くの教育書を読んできた私がおすすめする、学級経営をより良いものにするための本を5冊を紹介しました。これらの本には、教育現場で必要なスキルや、児童の心理や行動について深く掘り下げた内容が詰まっています。
信頼関係は、学級経営をしていく上で最も重要な要素の一つであり、子どもたちが自己肯定感を持って成長し、学びを深めるために欠かせないものです。この記事で紹介した本を読むことで、教育現場での信頼関係構築に役立つ知識などのヒントを見つけていただければ幸いです。
それでは記事を読んでくださり、ありがとうございました。
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