本日の授業について
今日の授業は、5月に実施した足し算の単元である「あわせるといくつ」についてです。算数の授業では具体的な場面を抽象化していくことが大切になると思います。
そのため、絵を見て場面で何が起きているのか考え、そこから式化することを行ってみました。
また、「式」のことを私は「算数の言葉」と表現しています。式で書くことで簡略化されて、わかりやすくなるということと、世界共通の言語であるということが子どもたちにわかってほしいなと思っているからです。
本日の授業 1年生 算数 足し算「あわせるといくつ?~絵の様子を算数の言葉にしてみよう~」
授業のポイント
- 絵から話を想像できる
- 絵から式を立式することができる
- 「式」で表すことの良さに気づくことができる
導入
はじめに、黒板に2本の木を書き、鳥が印刷されている紙を左の木に2羽、左の木に1羽貼り、子どもたちに質問をしました。
今の様子を誰か言葉で説明してほしいんだけど、どうなっているかな?
うーん、木に鳥がとまっています!
いいね、もうちょっと詳しくしてみようか?
左の木には2羽の鳥がとまっています!
右の木には1話の鳥がとまっています!
それじゃあ、ちょっとお話を進めるね。木と木の間に先生が餌をまくと、このあとどうなると思う?
餌を食べに、鳥たちが集まると思います!
そうだね、それじゃあ「左には2羽」「右には1羽」鳥がいたけれど、集まってきた鳥は何羽になるかな?
えーっと・・・左に2羽いて、右に1羽いたから・・・3羽になります!
よし、それじゃあこの絵で起きたことを、お話にして書いてみよう!
そういって、まずは各々ノートに今回起きた話を書かせました。
展開
それじゃあ、誰か作ったお話を聞いてみようかな。どんなお話になった?
はい!「はじめに左の木に鳥が2羽、右の木に鳥が1羽止とまっていました。そこに先生がやってきて、餌をまきました。すると、鳥が集まってきて、3羽になりました。」
そうだね、今回先生が餌をまいたことで、鳥たちはどうなったのかな?
鳥たちが、餌のところに集まってきました。
そうだね、別のところにいた鳥たちが、一箇所に集まることで、左の木の鳥と右の木の鳥が「合わさる」ことになったんだよね。これを算数の世界では「足し算」といいます。
例えば他には「合わさる時」ってどんなときがあるかな?
うーん、あ!!先生!!僕たちが班を作ると、2人と2人が合わさって4人になります!
そうだね!これも「足し算」というように言います。そして足し算はこのように書きます。
2 | + | 1 | = | 3 |
左にいた鳥 | 右にいた鳥 | 餌に集まってきた鳥 |
このあとは鳥を張り替えて、その都度、どのような式になるのか確認をして式の立式の練習をしていきました。
補足
足し算の授業をすると同時にこういったことを話しました。
今回、この絵の様子を考えてノートに書いてもらったけれど、どうだった?
大変でした、とっても長くなってしまいました。
そうだよね、物事の様子を伝えるのは大変なんだよね。でも実はこの絵の様子は算数の言葉である「式」を使えば
2+1=3
という5文字だけで表すことができるんだ。
それだけでなくて、数字や記号は世界共通で使われているから、どこの国でも2+1=3ということをかけば、「2つのものと1つのものを合わせる」ということが伝わるんだよ。
算数はこのように、面倒なことや大変なことを簡単にして表すための学問なんだ。
「必要は発明の母」なんて言葉もあって、「面倒だな」「なんとかしたいな」と思ったことから簡単にしていく考え方が生まれていったんだよ。
算数を勉強するなら、この「面倒だな」という思いを「どうすれば簡単にできるかな?」ということを考えられるようになれるといいよね。
こういったことを話をして、算数を学ぶ意味なども一緒に伝えていきました。
終わりに
今回は「足し算」の中でも「あわせる足し算」について扱っていきました。次の授業では「増える足し算」について扱っていくつもりです。
また、初めて算数という学問に触れるからこそ、算数という学問の面白さを知ってもらえると言いなと思い、自分なりの算数の素晴らしさ、良い点というのを同時に伝えていきました。
それでは 本日の記事はここまでです。 それではいつものように、今回の記事が参考になったと思われた方、応援してくれる方は、励みになりますので、もしよろしければfacebookやtwitterでのリンクのシェアをお願いします。
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