本日の授業 1年生算数「どちらがおおい~どのペットボトルが一番多く入るでしょう?~」

1年生 算数授業
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本日の授業について

今日の授業は、以前に1年生を担当した際に行った「どちらがおおい」という内容の授業です。

たくさんのペットボトルを用意して、どのペットボトルが一番たくさん入るのか予想を立てて、実際に水を入れて比べてみるという活動を行いました。今年もおそらく年末ぐらいに同じ授業を行うのかな・・・?と思っています。

本日の授業 1年生算数「どちらがおおい」

授業のポイント

  1. どの容器が多く水が入るか予想し、実際に比べてみる。
  2. どのように比べればどちらが多く入るか考える。
  3. 直接比較だけでなく、間接比較の方法を考えることができる。

今回の授業では、先日書いた長さ比べで行った端を揃えて行う「直接比較」だけでなく、定量を使った「間接比較」についても子どもたちにその良さを知ってもらえたら良いなと思い授業を行いました。

長さの話については下記の記事を見てください。

導入

今回の授業は教室ではなくて、理科室で行いました。水を実際に入れたり捨てたり、入れ替えたりを行うときに教室には蛇口がなかったためです。

はじめにこちらのペットボトルを並べてみんなに見せました。

さて、ここに5つのペットボトルがあるけれど、どれが一番多く入ると思うかな?

どれだろう・・・高さで言うと一番右のペットボトルかな?

いや、でも細長いから、真ん中のペットボトルのほうが大きいと思うよ!

やっぱり、高さも太さも大きめな一番左のペットボトルじゃないかな?

全員に予想を立たせて、ノートにその予想と理由を書かせました。その後、実際に測る方法を考えていきました。ちなみに、最も多いのは左のペットボトルでした。

それじゃあどのようにすればこれを比べることができるかな?

はじめに出てきた意見はこういったものでした。

水を入れて重さを比べたらいいと思います!

理科室でやっていたかいもあり、はかりがあったので、実際に重さで比べてみました。

重さを比べてみたら、一番重たいのは左のペットボトルだったね。それじゃあ一番たくさん入っているのはこのペットボトルってことで良いかな?

あれ・・・でも形が違うから、重さも違うんじゃないかな?

あ!それじゃあ、水を捨ててその重さを引かないとだめだ!

容器の重さによって変わってしまうということに子どもたちが気づくことができました。私も重さで比べることは考えつかなかったので、この考えは子どもたちの柔らかい発想ならではだなと感じました。

うん、今回は重さを調べることで比べたたけれど、はかりを使わないといけないし、ちょっと面倒じゃなかったかな?

もうちょっと簡単な方法ないかな?

う~ん、だったら一度入れた水を移し替えてみればいいと思います!

よし、それじゃあやってみようか!

直接比較の考え方が出てきたので、実際に前で私が水の入れ替えをして確認してみました。

実は、このペットボトル、全て内容量350mlなので、どれも同じ量が入ります。

あ、漏れそう、漏れそう・・・あれ、もれない!!全部同じ大きさだ!

うん、移し替えてみると、全部ぴったり満タンになるまで入ったね。ということは全部同じ大きさだということがわかったね。

その後に、「漏れる」という言葉についても確認をしました。

「漏れそう!」って言ってくれた人がいたけれど、漏れてしまうということはどういうことなの?

漏れるということは、移し替える前のペットボトルのほうが多いから、入り切らなくて漏れてしまいます。

そうだね、ということはもし漏れてしまったら、もともと水を入れた容器が、漏れなかったら移し替えた容器のほうが大きいということがわかるね。それじゃあみんな実際に測ってみようか。ここにたくさんペットボトルがあるから、好きなペットボトルを4つ取って、どっちのほうが大きいか予想してから測ってみよう。

ここからは班ごとに、実際に測らせてみました。

展開

協力して移し替えて実験していました。

はじめは、みんなはじめは見本で見せたように直接比較をしていました。ですが、先程はすべて同じ量だったので、すべての大小関係が一発でわかったのですが、今回は入る量が違うので、もしすべて正しく比べようと思ったら6回比べることを行わなくてはいけません。それに子どもたちも次第に気づいてきたようでした。そこで、次の質問をしました。

みんな、無事4つのペットボトルのどれが一番大きいのか調べることができたね。でも4つもあると調べるのが大変じゃなかった?

大変でした!!何回も移し替えたし、こぼしちゃったし・・・

さて、何回も移し替えをすると大変だけど、移し替えをうまく減らす方法ってないかな?もっと別の比べ方ができないかな?

「どうして比べられることができないのか」ということに注目するとわかるかもしれないね。

ここで班で考える時間を取りました。すると、とある班からこんな意見がでてきました。

形が違うから比べることができないから、同じ形のものに移し替える!

コップを使って、何杯入るか調べる!

間接比較で大切な定量を定める考え方、基準を揃える考え方がきちんとでてきました。

そうだね。今回そのままじゃ比べられなかったのは、全部容器の形が違うからだよね。だから、同じ容器に移し替えたり、コップで何杯分入ったのかということを調べると、全部同じもので比べることができるようになるね!それじゃあ、コップがあるからそれでやってみようか!

そういって用意しておいたコップを渡しました。

子どもたちはコップを並べて、油性ペンで「ここまで入った」という印をつけながらやる班や、同じコップを並べて水を入れて比べる班、何杯入ったのか比べる班など、様々な比べ方を行っていました。

直接比較と、間接比較の違いとそれぞれの良さについても少し体験してもらえたのではないかなと思います。

終わりに

今回の授業は1年生の「どちらがおおい」という単元でした。この単元では、定量がないものをどのようにすれば比べることができるのかということを考えるのがポイントになると思います。定量を定めることの大切さなんかに気づいてもらえたら良いなと思います。

それでは 本日の記事はここまでです。

関連記事などもありますので見てもらえると大変嬉しいです。それではここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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