今年度のクラブ担当
今年度は、パソコンクラブを担当しています。もともとパソコンが好きで、中学生の頃からパソコンにのめり込んではや15年近くでしょうか。その間にホームページを作ってみたり(ありがちな黒歴史、サービス終了とともに消えてくれてよかった・・・笑)自分でプログラムを組んでみたり、そんなことを趣味でしていました。今その趣味が実務で役にたっているので、その過ごしていた時間はまぁ無駄にはならなかったかなと思いながら、パソコンクラブや、学校のICT担当をしています。
Scratchとは・・・?
Scratchは、無料で使える、プログラミングソフトで、ブロックを組み合わせることで、いつの間にかにプログラミングが出来上がっています。
ゲームを作ることもできますし、アニメーションを作ることもできます。また作成したプログラムはそのまま「フローチャート」になっているので、いわゆる物の仕組みや流れを視覚的に捉えることがとてもしやすいソフトウェアになっています。それが無料で使えるというのが本当にすごいですよね。
パソコンクラブでの取り組み
それでは実際に現在パソコンクラブで取り組んでいる物を紹介します。クラブは4~6年生が対象で、パソコンに多かれ少なかれ興味を持っており、ある程度扱うことができる子達が集まっています。そのため、「順次処理」(Aの次にBをして、Cをするというもの)や「反復処理」 (Aの処理を◯回繰り返す) などの仕組みは(言葉は知らないにしても)感覚的に理解しています。
そのため、今回は「変数」を使って、「分岐処理」を学ぶところからスタートしました。
まずはそのプログラムを見てください。
今回は、くじびきのソフトを作ることにしました。旗をクリックするとゲームスタートです。
自分の好きな数字をクリックしてください。ねこが抽選をして、その数字が当たりか、はずれか判断してくれます。
そもそも「変数」って?「分岐」って?
おそらくパソコンを使い慣れていない人や、プログラミングが全くわからない人にはそれこそちんぷんかんぷんだと思いますので、簡単に説明しますと・・・
「変数」
数学でいうといわゆる「任意の数」です。数字のデータがほしいときに、自分で自由に使うことができる数字です。今回は2つの変数を用意しています。「当たりの数」と「(プレイヤーが)選んだ数字」です。これが一致していたら、「大当たり」と猫が言ってくれます。
「分岐処理」
条件を満たしているなら◯◯を、満たしていないなら◯◯をしてくださいというものです。今回は変数を使ってそれをやっています。「当たりの数」と「選んだ数字」が同じなら「大当たり」という、違うなら「はずれ」というと、分岐の処理をしています。
クラブの流れ
クラブでは、初めに私が組んだ上記のプログラムを見せました。そして、パソコンのプログラムは基本的に「順次」「反復」「分岐」の3つの処理ですべてが組まれていることを伝えました。そのうち今日は「分岐」について学んでいくよ、と伝えました。
分岐のブロックの使い方、変数の作り方と、どのように使えばよいのかという点だけを伝え、プログラム自体は自分で、どういう処理をしているのか考えて、組んで見ようと、ある意味丸投げにも取れるような形でクラブは始まりました。
悪戦苦闘しながらみんな進めていると、「周りと相談してやってもいいですか?」と質問がありました。協力してやるのは大いに構いません。どんどんやってくださいというと、段々とグループができて、相談しながらやっている姿が見られました。
「できた!」と声が上がったのはクラブが始まって約45分後でした。その後、その子が周りに手助けに行き、全員が完成しました。
その後、もしできるのであれば、自分なりに少しプログラムを改造してみてもよいよ。と伝えると、初めに変数をうまく使えず、分岐がない状態で当たり、ハズレを判断していたプログラムを組んでいた子が、その失敗から思いついたようで、こんなプログラムを作っていました。
初めに失敗作だったときのプログラムでは、当たり番号を乱数にすることができず、ずっと「2」が当選番号になっており、2をクリックすると「あたり」といって、それ以外をクリックすると「はずれ」というだけのプログラムでした。
しかし、それをもとに、「変数使えるようになったらこうできるじゃん!」といって、上記のプログラムを完成させていました。まるで◯ひげ危機一髪みたいですね(笑)
今回の活動は本当に入門編です。こういったプログラムの流れの仕組みを知ることで、もっと複雑なプログラムも組めるようになっていきます。これから1年間の活動が楽しみです。
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コメント
小学生ではありませんが、パソコン苦手な私にはこの内容だけでもすでに難しいですねw
ダルさん
訪問&レスありがとうございます。
私はそれこそパソコンに興味を持っていて、趣味としてプログラミングをしていたから、今子どもたちにも教えることができますが、そうでない先生方は教えるのがきっと大変だろうなと思います。
そういった方に少しでも役に立つような情報を発信できたら良いなと思っています。
最初に分岐の概念をしっかり教えてから作ってごらんというのがあると、子ども達はそれに向かって試行錯誤するんだな~と思いました。何もない所から作ってごらん、楽しくやってごらんと、スクラッチやビスケットなどのビジュアルプログラミングではやりがちだったのでちょっと反省です( ;∀;)
まつおさん
レス&訪問ありがとうございます。お互いよい情報発信ができるようにブログがんばりましょう。
授業をする時もそうですが、どこまでが「教わる部分」でどこまでが「気づく部分」なのかを吟味するのは本当に難しいですよね。
できる限り「気づく要素」があるものに対しては気づけるように授業展開を工夫したいと思っていますが、時間がかかってしまい教え込んでしまうことも多いです。
ただそういう部分こそ、授業研究のしがいがある部分ですよね。
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