今日の授業について
今日は時計の読み方についての授業をしました。といっても、「読み方」がメインになるよりも、時計はどうして12進数という普段馴染みのない数字を使っているのかという事前知識を伝えることが中心の授業になってしまいました。子どもたちは、時計自体はもうすでに読める子も多くいたので、こういった不思議なことを考えたり知ることで、興味関心を高められるかな?と思った授業でした。
1年生算数 「時計の読み方」
板書記録
今日の板書は、だいぶ雑な書き方&汚い字&煩雑になってしまったことに反省をしつつ、記録に残しておきたいと思います。
反省①:それぞれの長い針が指す数字を書くときに「1:5ふん」と書いてしまったこと。
区切りとして普段コロンを使っているのですが、ここでコロンをつかってしまうとまんま「1時5分」を表す形になってしまいますよね。大反省です・・・
反省②:すごく斜めになっている
時間がなく急いで書いた結果、言い訳のしようがないほどに斜めになっています。強く反省します。
導入
「そもそも、どうして1日は24時間なんだろう、不思議に思ったことはない?」
という質問からはじめました。不思議に感じている人もいれば、そもそもそんなことを意識したことがないという人までいろいろな人がいました。そのため、続いてこんな質問をしました。
「時計の針の数字の一番大きいのはいくつかな?12だよね。実はこの12という数字に秘密が隠されているんだ。」
「君たちが身近に使う数字で12が一番大きいものはなにかないかな?」
と質問を続けました。子どもたちは少し考えながら、すぐに
「カレンダーだ!」
と気づくことができました。
展開1
「実は月が12で終わるのにはわけがあるんだよ。そのためには月のとある不思議な矛盾点を教えるね。10月は英語でいうと、「October(オクトーバー)」といいます。「オクト」という言葉を使った動物、知っているかな?」
「タコ!」
「そうだね、タコは足が8本あります。オクトって「8」って意味なんだよ。でも、10月なのに「8」って変だよね。実は昔は「10月」は8月だったんだよ。」
月はもともと、10ヶ月しかなかった?
諸説ありますが、もともと1年の始まりは現在の3月から始まっていたとされています。農作業を始める3月を1年の始まりとして、収穫を終えて、休作期に入ると1年を終えるという考え方をしていたようです。しかし、そうすると、次の農作業が始まるまでの休作期の約60日間は暦がなくなってしまうということから、そこに月を設定したといわれています。
また、1ヶ月が30日というのは、月の満ち欠けが約30日で1周期を迎えることから、30日と設定されており、1年間はその30日で区切っていくと、ほぼ12ヶ月になったので、12ヶ月が1年として設定され、現在に至っているとのことです。
展開2
展開1の補足で書いた内容を簡単に説明したあとに、次に進みました。
「12という数字が特別な区切りの数字ということはわかったよね?だから、時間を決めるときにもこの12という数字で区切ろうという考えで生まれたんだよ。 そして、お昼と夜を両方とも12で区切るようになって、1日は24時間になったんだ。「12」も時計を読む上で、とても大切な数字なんだけど、実は12以外にも大切な数字があるんだ。この前勉強したスライムは「10匹集まる」とキングスライムになったけれど、時計を読むときにはスライムがキングスライムになるためには集まらなければいけないスライムの数が違うんだ 」
板書2
「それじゃあ実際に時計をみてみよう、大きい数字と大きい数字の間には点が何個あるかな?」
「4個あります。」
「そうだね。これその点1つが「1分」という名前の1匹のスライムと考えてください。1周全部回ると何個の点があったかな?」
「60個ありました!」
「時計が1回転すると、60匹のスライムが集まります。そして、「1時間」という名前のキングスライムになるんだよ」
このように伝えて、時間の概念を伝えていきました。そしてそれぞれの数字を長針が指すと何時になるのかということを伝えていきました。
終わりに
今日の授業は、時計に関する成り立ちについての話を中心にしてみました。こういったことは、それこそ気にならない人は全く気にならないと思いますし、それを知っていても「物知りだね」という一言で終わってしまうようなことかもしれません。それでも、こういった事情や背景などに目を向けて「どうしてこうなったのかな?」と考えていくことが、新しい考え方を産みだすヒントになるのではないかなと私は考えています。だからこそ、こういったことも算数の授業の中で取り上げていけたらと思いました。
それでは 本日の記事はここまでです。 関連記事などもありますので見てもらえると大変嬉しいです。それではここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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