算数授業実践 算数1年生「引き算の問題『これって本当に3-2?』」

1年生 算数授業
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今日の授業について

例によって、今日授業を行ったわけではなく、厳密には昨日の授業なのですが、今日は授業実践というよりも、こうした視点を持ってほしいなぁという小ネタです。

問題演習をしていたときの話で雑談的に話したことですが、自分の知識を日常に当てはめることができる人になってほしいなぁと思います。

問題集を解いていると出てきた問題・・・

まずはこちらの問題を見てください。


みなさんこの問題を解くことはすぐにできるでしょう。子どもたちもすぐに答えをいってきました。

「2本使うんだから、引き算で、「3-2=1」です!」

もちろん解答の冊子にも、3-2=1と書いてあります。でも本当にそれでいいのでしょうか。そこで、子どもにこんなふうに聞いてみました。

「確かに、『算数』としてはそれは正解だと思うけど、これなにか違和感を感じないかな?」

みなさんはどうですか?この問題を解いていく上で、なにか違和感を感じませんか?

私が感じた違和感、そしてそれに子どもが気づくまで

子どもたちはみんな、違和感といわれても、ピンとこないようだったので、こう続けました。

「4月に入学してきてから、鉛筆、何本使い切ったかな?」

多い子は5本と言っていましたが、殆どの子は0~2本ぐらいでした。

一人ひとりに聞いていくと、私の感じた違和感に気づいてくれた子がいました。

「先生!鉛筆は使ってもなくなりません!!」

そうです。他の問題は折り紙など、使ったら形が変わるものばかりだったのですが、この問題は鉛筆でした。鉛筆は1度使ったからといってなくなりません。そしてその後こう続けてみました。

「もしこういった問題を作るとしたら、どうすればいいかな?」

「『誰かにあげる』にすればいい!」

「『折ってしまった』とかでもいいんじゃない?」

「『全部使っちゃったとき』にすればいいと思う!」

と、実際の生活と引き算の状況をリンクして考えることができるようになりました。

この問題をこのような取り上げ方をした理由

私は、学校の授業で得た知識は「生活に活用する」ことが何よりも大切だと思っています。知識は持っているだけではあまり役に立たず、その知識をいかに使って自分の目の前にある問題を解決しようとするのかということを考えてほしいと思っています。

その上で、今回の問題は、現実の世界だと少々考えづらい様子ではないかと思いました。こういった問題に出会ったときに、「これ、本当に起こり得るのかな?」

「当たり前と思っていることを少し疑問に思うことができる人」

になってほしいなと思います。 そのための種まきとして、今回の問題を取り上げてみました。

本日の記事はここまでです。 それではいつものように、 今回の記事が参考になったと思われた方、応援してくれる方は、励みになりますので、もしよろしければ、facebookやtwitterでのリンクのシェアをお願いします。 また、関連記事などもありますので見てもらえると大変嬉しいです。それではここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

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