今日の授業について
今日の授業は、2桁の割り算の初期段階ある「何十でわる計算」です。先日記事に書いた、かけ算の0を省略できるところと少し関わりがあるのではないかと思います。
ただ、算数が得意な子ほど、「140÷30=4あまり2」と答えを出しがちです。10のまとまりを作って「14÷3」とみなして省略して筆算をすると、あまりも2としてしまうことが多いわけですね。今回はそんなところに注目をして授業をしてみました。
本日の授業 4年生 算数「何十でわる計算」~140÷30=4あまり2?~」
今回の授業のポイント
- 90÷30の計算を9÷3と見立てて答えを出せる
- 90÷30をどうして9÷3と見立てることができるかわかる
- 90÷20を9÷2とみなしながら、あまりが1ではないことがわかる。
導入
私の学校では、七夕とクリスマス会にクラス会が毎年行われています。今回の授業はその直前だったので、そこを導入にしました。
そろそろ七夕も近づいてきたよね。子ども会の準備はすすんでいるかな?
バッチリです!話し合いでどんな子ども会にするのかも決まりましたし、グループもうまく別れてやっています。
いい感じだね!それじゃあ当日楽しみにしているね。今日はそんな子ども会に向けた話をしながら算数を勉強してみようか。
そういって次のスライドを出しました。
ちょうどクラスの飾り付けなどについても話し合いをしているところだったので、全員で協力して飾付けをしていこうという方向づけも含めてこのような発問をしていきました。
さて、今回のこの問題、出したいのは一人何羽折ればいいのかということだよね。どうやって計算したらいいかな?
「一人当たり」を出したいから、わり算で計算すればいいんじゃないかな。
いい考え方だね。それじゃあ「式」を立ててご覧。どうなるかな?
90羽を、30人で分けていくから・・・
90÷30でだせそうです!!
OK!わり算の仕組みはきちんとわかっているね。それじゃあ何羽作ればよいのかもだせそうかな?
30×3が90になるから、3羽作ってくればいいと思います。
わり算も、10のまとまりずつ、30を3、90を9にして、9÷3=3という形でも答えが出せるよ!
0を省略する形の考え方も出てきたので、次のステップに進みました。
展開
次にこのスライドを見せました。
さぁ、これはどんな計算で計算できるかな?
これもまたさっきと同じで、一人分を出せばいいからわり算でできます!
でも、まずは折り紙が何枚あるのか出さなきゃ。
10×14=140
と出せます!
それじゃあさっきと同じで、
140÷30を14÷3に見立てて・・・
答えは4あまり2になるね!
よし、みんなわり算はバッチリできているね!答えは4あまり2でできあがり!
まってください!30×4をすると120なので、140-120であまりは20になるはずです!!
あれ、どうして合わないんだろう・・・?誰かなにかこの2つを見比べてみてきづくことがある人はいるかな?
140÷30=4あまり2
140÷30=4あまり20
ちょうどあまりが10倍になっています。
そうだね、どうしてあまりが10倍にならないといけないんだろう?
うーんなんでだろう・・・
その謎を解き明かすために、140÷30をどうして14÷3にみなせるかもう一度考えてみようか!
140÷30の140を14とみなせるのは、「10」が14個あるということだよね。そして、30を3とみなせるのは30人で分けるのではなく10人組を3つ作っている、ということだよね。
つまり「14個の10枚パック」を「3組の10人組」にわたすと何パック渡せるのかということになるよね。だから「14÷3」とみなすことができるんだ。
でも、もともと「10枚パックが14個」あって、渡したパックは「12個」だよね。あまった2パックは当然10枚入っているから余っているパックは2パックだけど、余った枚数で言うと「20枚」になるわけだね!
わり算のときにこれはとても大切で、あまりはもともとの10個のまとまりで計算をしているから、あまりも最後に10倍しないといけないんだよね。計算をするときには気をつけないとね。
その後、計算練習などをして授業は終わりました。
終わりに
今日は何十をわる計算について学習をしました。できる限り計算は簡単にやるべきですが、その結果計算間違えをしてしまっては意味がありません。どうして省略することができるのか、その仕組がわかっていれば計算ミスは極力減らすことができるのではないかと思います。そんなことに気づいてもらいたいとおもい授業を行いました。
それでは 本日の記事はここまでです。
関連記事などもありますので見てもらえると大変嬉しいです。それではここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
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